【米ウォルマート】 売上高は1.9%増の4822億ドル、15年1月期

2015/02/23 00:00
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 米ウォルマートが発表した2015年1月期の業績は、売上高が前期比1.9%増の4822億ドルだった。会員制倉庫店のサムズ・クラブの会費収入などを含む総収入は2.0%増の4857億ドルとなった。

 

 前期は0.4%減だった米国の既存店売上高が0.5%増に転じたことが大きい。14年11月~15年1月の第4四半期では米国既存店売上高は1.6%増となり、クリスマス商戦を好調に乗り切った。既存店売上高のプラスは2四半期連続となった。

 

 ウォルマートはインターネットで注文した商品を最寄り店舗で受け取ると配送料が無料となる「サイト・トゥ・ストア」というサービスを行っているが、この利用者が増えたことが来店客数の増加につながっており、第4四半期では米国ウォルマート事業の既存店売上高を0.3%、サムズ・クラブ事業の既存店売上高を0.4%ほど押し上げる効果があったという。

 

 また、食品スーパータイプの小型店「ネイバーフッド・マーケット」が好調で、同業態の第4四半期の既存店売上高は7.7%の高い伸びを示した。ウォルマートは15年1月期中にネイバーフッド・マーケットを233店舗出店した。

 

 海外事業はドル高進行の影響で通期の売上高が0.3%減の1361億ドルにとどまった。為替変動の影響を除けば、3.6%の増収だった。

 

 一方、営業利益は1.0%増の271億ドルだった。主力の米国ウォルマート事業が2.1%減の213億ドルとなったが、海外事業が19.8%増の61億ドルに伸びてカバーした。サムズ・クラブ事業は7.2%増の19億ドルだった。米国ウォルマート事業の減益は、医療保険加入者の増加と医療費上昇で健康保険関連のコストが増えたことが大きな要因。

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