【米ホームセンター】大手2社が第4四半期大幅増益、業績底打ちか
住宅市場低迷の影響で業績不振が続く米ホームセンターだが、大手2社が2009年度第4四半期(09年11月~10年1月)で共に大幅増益を記録、売上が反転する兆しを見せている。
業界最大手ホームデポの第4四半期の売上高は146億ドルで前年同期比0.3%の微減だった。これは不採算店閉鎖の影響が大きく、既存店ベースでは1.2%の増収(ただし、米国内店舗に限れば1.1%の減収)となった。10年1月期通期では売上高が前期比7.2%減の662億ドル、既存店ベースで6.2%の減収となっており、第4四半期で売上が底を打った感がある。不採算店閉鎖などのリストラ効果で第4四半期の純利益は3億4200万ドルと前年同期の5400万ドルの赤字から大幅に改善した。
一方、業界2位のロウズの第4四半期の売上高は前年同期比1.8%増の102億ドル、純利益は26.5%増の2億500万ドルと増収増益だった。既存店ベースでは1.6%の減収だった。10年1月期通期では売上高が2.1%減の472億ドル、既存店ベースで6.7%の減収となっており、ホームデポ同様に第4四半期で業績の回復傾向が鮮明になった。
11年1月期についてはホームデポが新規出店の抑制を続け、純増数を6店舗にとどめる計画であるのに対し、ロウズは40~45店を新設する。既存店売上高はホームデポが2.5%増、ロウズが1~3%増と両社共にプラスを見込んでいる。