【しまむら】会長の藤原氏が代表権のない相談役に退く
カジュアル衣料品チェーン大手のしまむらは、5月15日付けで代表取締役会長の藤原秀次郎氏(68歳)が代表権のない取締役相談役に退く人事を明らかにした。藤原氏は慶應義塾大学商学部卒業後、1970年に島村呉服店(現しまむら)に入社。創業家から経営を受け継いで、1990年から2005年まで社長を務め、店舗数160店だったしまむらを1000店を超える国内屈指の衣料品チェーンに育てた。
また、同時に発表した同社の2009年2月の連結業績は、売上高が前期比横ばいの4108億円、営業利益が4.5%減の334億円、純利益が4.0%減の190億円だった。主力のしまむら事業で48店舗を新設したものの、消費低迷による衣料品市場の落ち込みの影響から既存店売上高が4.6%減となり、2001年に連結決算を導入して以来初の減収減益を余儀なくされた。今期は05年に就任した野中正人社長(48歳)を中心に、さらなるローコスト化による低価格の実現やファッション・トレンドを的確に反映した商品開発などにより、増収増益の復活を目指す。