ハンズ
カインズの下で再生図る
旧社名は東急ハンズ(1976年設立)。東急不動産が、新規事業としてホームセンター(HC)事業に参入したのが端緒。78年に旗艦店となる渋谷店を開店し、売場担当者の目利きによる品揃えで、消費者の購買心理をつかみ業績を伸ばした。一時は1000億円に迫る売上高でHC業界の一翼を担っていたが、競合店の台頭やECの普及もあって業績が頭打ちになり、コロナ禍で都心部立地が影響し、また大型店の閉鎖などもあって、大きく売上を落とした。22年3月末に、カインズの子会社となり、同年10月に社名を「ハンズ」に変更した。
近年は、百貨店とのコラボレーション店舗「プラグス マーケット (Plugs Market) 」の展開や、商業施設などで展開する小型店「ハンズ ビー」を出店する。24年8月現在の店舗数は、ハンズ62店舗 (FC10店舗、海外12店舗含む)、ハンズ ビー21店舗(FC3店舗含む)、プラグス マーケット9店舗(FC)。
24年2月期の売上高は605億円。一時の業績の底打ちからは回復している。
創業以来、ハンズブランドに対する消費者のロイヤリティは高く、カインズとハンズの商品開発力向上が期待されている。