ライフと東急ストアが参画! 食品マッチングプラットフォーム「ステナス」とは?
27年度には全国展開を予定
小売業側にとってのステナスの活用メリットは、店舗の運用負担を最小限に抑えつつ、食品ロス削減と収益向上を両立できる点にある。店舗でのステナス運用にかかる作業は、通常の廃棄商品登録の流れとほぼ同様で、農産部門で10〜15分、食品部門で5〜10分程度で済む。

実証実験はライフの「竹ノ塚店」(東京都足立区)、「西蒲田店」(同大田区)、「千歳烏山店」(同世田谷区)、東急ストアの「中目黒本店」(同目黒区)の4店舗で25年10月6日から11月30日まで行う。
一般利用者は店頭価格の6〜7.5割引、支援対象者はさらにその半額で商品を購入できる。価格設定については、実証実験を通じて今後、より適正な価格を算出していく方針だ。
25年度中は2社の東京23区内の店舗で、まずは農産品と日配品を対象に実証実験を行う。26年度以降は、他の小売事業者にも参画を呼びかけ、首都圏および地方への展開をめざす。
また取り扱い品目についても、26年度以降は総菜や加工肉、加工魚などへ順次拡大していく予定だ。さらに、食品スーパーにとどまらず、コンビニエンスストアや商業施設などへの展開も視野に入れる。
ネッスーのサーキュラーエコノミー事業部の折山万里音氏は「ステナスの取り組みを通じて、食品ロス削減と食の機会格差の解消という2つの社会的課題を同時に解決していくことをめざす」と話した。








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