DXを成功させるために、システム開発会社の選び方、上手な付き合い方とは

林部健二
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DXをしっかり進めるために、誰が頑張ればいいのか

 DXを進めるために「頑張る人」としては、一般論では経営者、担当者、情報システム部門などが挙げられる。情報システム部門がない場合もあるが、この中で誰が頑張ればいいのかといえば、そのシステムを導入することで直接的なリターンが発生する人が頑張るべきだと私は思う。

 会社の基幹システムの保守に時間がかかり、システムの導入により情報システム部門が楽になるというのなら情報システム部門が頑張るべき。ECのシステム導入ということなら、ECの利益の受益者が頑張ればいいと思う。

1000億円規模くらいの会社でもDXをうまくやるにはどうしたらいいか

 売上1000億円規模くらいの会社では、例えば「何かの品質や成分に関する研究が進んでいる」「工場の運営には自信がある」など、一定の分野などには大変な強みがある会社が多い。一方で、広く一般に消費者がどう行動していて、それにテクノロジーを利用してどう解決したらいいかが分かる人は、このくらいの規模の会社にはいないことが多い。

 そうした企業は、DXをうまく進めるにはどうしたら良いか?正論を言えばリーダーシップが大切だ。「こうしたいんだ」、と突き進むリーダーシップ不可欠なのだ。

 リーダーシップで進まない場合は「外圧」と「危機感」をもつと進むことがある。競合がやっていることを意識し、自分たちの企業がどれだけのリスクを持っているかを意識することもDXが進むきっかけになりうる。

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