オムロン、清掃・警備・案内の複合型ロボット開発、小売り・サービス業向け
オムロン傘下のオムロンソーシアルソリューションズ(東京都港区)は、清掃・警備・案内の3役をこなす複合型サービスロボットを開発した。人手不足が深刻化している小売り・サービス業などを対象に、2020年5月から提供を開始する。
人手不足に悩む業界ではロボットの導入機運が高まっているものの、単機能のサービスロボットでは稼働時間が限られるため、稼働率が低いことが課題となっている。そこで、オムロンソーシアルソリューションズでは、鉄道業界向けに開発した警備ロボット、案内ロボットなどのノウハウを生かして、複合型ロボットを開発した。
例えば小売店舗において、来店客が少ない午前中は清掃、日中はロボットに搭載したモニターに動画コンテンツを流すなどして案内や告知を行い、夜間は店内を巡回警備するといった使い方ができる。
ロボットには自動充電機能を搭載しており、バッテリー残量が少なくなると自動的に充電ステーションに戻って、充電を始める。このため、昼夜を問わず連続稼働することが可能。プログラミングなどの専門知識は必要なく、ロボットを手押しすることで移動ルートを簡単に設定できる。
また、クラウド上でロボットの稼働状態やカメラ映像を確認したり、稼働時間などの運用設置や移動指示などを行ったりすることが可能となっている。