ロピアと近接!熾烈な価格競争を展開するフーコット5号店「三芳店」売場レポート

矢野清嗣
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鮮魚は販売高を追わずに利益重視?

 鮮魚売場は左壁面32尺で昆布、カキ、丸物など約50品目を展開しており、「真アジ2尾」(299円)、「真イワシ」(100g当たり59円)、「金目ダイ」(980円)、「アンコウ鍋セット」(980円)などを販売。正面壁面の平台冷蔵ケース64尺では、ウナギ、塩干、珍味を扱い、8尺で見切りコーナーを配置。棚は2段で上段に約75品目、下段に約44品目を並べる。

塩こうじに漬けた甘口の「銀鮭の大切り」は2切れ399円

 主な商品は「ちりめん」(100g459円)、「真アジ開き2枚」(299円)、「イワシ丸干し5尾」(299円)、「ほっけ干し」(399円)など。開店時は売れ筋商品20~30パックを陳列しており、昼にも商品を補充していて16時頃には8~9割が売れてしまっていた。日替わりの目玉商品は正面12尺の平台で提供し、調査日は三陸沖産「真サバ1尾」(199円)、「黄金カレイ1切れ」(100円)を提供。こちらは午前中に完売していた。

「真アジの開き」は2尾299円で販売

 平場の平台冷蔵ケースは32尺。左サイドには刺身26品目を展開。チリ産「トラウトサーモン冊」(100g299円)、スペイン地中海産「本マグロ中トロ用」(同799円)のほか、この日は日替わりでバヌアツ産などの「メカジキ(解凍)」(同99円)を1家族2点で限定販売していた。商品によって数量が異なり、売れ筋商品は補充がされているが、「売り切れ御免」の販促で16時頃はほとんど売れてしまっている。

 鮮魚の取扱アイテム数は約440品目とほぼフルラインの展開。販売量に応じた数量をセンターから納品しており、売れ筋については正午頃に補充が行われるが、その後は「売り切れ御免」としているようだ。専任の女性スタッフが商品の状態を逐一チェックしており、鮮度もしっかりと管理されている。鮮魚は販売高は追いかけず、ロスを極力減らし、利益を確実に確保する体制であるようだ。

精肉は量感重視で売上増を志向!

 精肉売場は部位別のシンプルな陳列となっており、スペースは牛肉が32尺、豚肉が48尺、鶏肉・ひき肉は44尺の計124尺で展開。精肉は量感を重視し、日替わり商品とEDLP販促で売上の最大化をねらった売場であるように筆者の目には映った。

 開店時でも特売商品はスペースをしっかりと確保して山積みにしており、調査日はチラシ掲載商品である豪州産「牛肩ロースうすきりステーキ用」(100g169円)、メキシコ産「豚ロース切り身」(同79円)などを大きく展開。EDLPでは、群馬県産「三元豚モモうす切りスライス」(同129円)、「牛豚合いびき肉特大」(同99円)、宮城県産「若鶏手羽中大」(同99円)を提供していた。

カナダ産「大麦三元豚バラスライス」は100g当たり124円。大型パックで販売していた

 精肉は全体的に管理というよりも、売上・利益の最大化を重視した売場となっている。大容量サイズも多いのもロピアを意識した対応であるのかもしれない。後編では総菜、日配、加工食品などの売場を見ていく。

(店舗概要)
所在地 埼玉県入間郡三芳町大字竹町沢381-6
開店日 2024年1月23日
売場面積 3428㎡(1038坪)
営業時間 10:00~7:00
駐車台数 296台

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