ヨークベニマル小型フォーマット「ヨークマルシェ大和町店」、開店から 6年後の現況を調査
青果売場を重点にスペースを割く
生鮮3品の売場を見てみよう。
青果売場は生鮮スペースの42%を占め、重点を置いている。入口すぐ右の壁面にある焼きイモを先頭に、44尺でカットフルーツ、レタス、ホウレンソウ、薬味、モヤシ、水煮などを配置。カットフルーツは「パイン」を128円、198円、298円の3ラインで揃えるほか、「フルーツオードブル」も3ラインで展開する。
サラダ系野菜ではレタス、ブロッコリー(各148円)、葉物ではほうれん草(158円)、白菜(1/4カット78円)、もやし(200g39円)など、値頃感のある価格で提供する。地場野菜の「宮城産野菜」コーナーも充実の品揃えとなっている。
精肉売場は奥の壁面右側16尺で豚肉を展開。チラシ商品をベースとした構成で、「国産豚小間切り落とし」「カナダ産豚ロース生姜焼き用・切身」(100g当たり138円)などを販売している。
牛肉は正面壁面24尺で地場の「宮城産仙台牛」の「肩焼き肉用」(同1075円)、「肩ステーキ用」(同1080円)などを販売。輸入牛はカナダ産「牛モモステーキ」(同298円)、米国産「アンガスビーフ牛プルコギ」(同178円)などで構成。輸入を訴求商品と位置づけ、幅広く扱っている。
鶏肉は国産中心で、「若鶏モモ肉唐揚げ・水炊き用」(同148円)などを販売。ローストビーフや肉加工品も充実していた。加工肉はセブン&アイ・ホールディングス(東京都)のプライベートブランド「セブンプレミアム」をベースに構成している。全体的にチラシ商品を軸に、売れ筋商品を並べる無難な構成と言える。
鮮魚は正面壁面38尺と左壁面12尺、そして平台で売場を展開。魚総菜は6尺で「セブンプレミアム」の焼き魚や煮魚などを定番商品として販売。次の12尺では魚卵や小魚、干物などの塩干を配置。そのほか売場奥のコーナーと左壁面で焼き魚、サーモン、タコ、刺身を展開している。
調査日は、チラシ掲載の「活力鍋」をテーマに「寒カキ」「寒タラ切り身」「活けじめ寒切り身」「海鮮しゃぶしゃぶ用寒ブリ」などを販売。刺身は「カツオたたき」(100g当たり278円)、「イナダ」(398円)、「3点盛り」(580円)、「4点盛り」(680円)、「本マグロ入り4点盛り」(1480円)などを展開する。販売量を考慮してか、売場全体に「量感」はそれほどなかった印象だ。精肉、鮮魚は販売力に見合った品揃えとなっており、堅実な対応であることは理解できるが、やや活気に欠ける印象だ。
後編では総菜売場と日配・加工食品などの売場を見ていきたい
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