「体験型スーパーマーケットモデル」第2号店、マルエツ一之江駅前店の売場づくりを徹底解説

取材・文:若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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マルエツ一之江駅前店

マルエツ一之江駅前店

〒132-0024 東京都江戸川区一之江8-13-9
電話:03-3651-8781
都営地下鉄新宿線「一之江」駅から徒歩1分

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都/藤田元宏社長:以下、U.S.M.H)傘下のマルエツ(東京都/古瀬良多社長)は9月10日、東京都江戸川区に「マルエツ一之江駅前店(以下:一之江駅前店)」をオープンした。創業100周年を機に打ち出した「体験型スーパーマーケットモデル」の第2号店で、都心での巻き返しを図るマルエツの新たな展開を窺い知ることのできる店舗になっている。

目標は年商20億 地元SMチェーンと競合

マルエツ 古瀬良多社長
古瀬良多社長
「都心の便利な立地と、十分な品揃えを可能にする規模で、地域の皆様に信頼していただける店をめざします」

 一之江駅前店は、都営新宿線「一之江」駅・A3c出口を出てすぐ目の前、以前は駐車場だった敷地に今年新たに完成した13階建てビルの1、2階にオープンした。

 競合環境としては、駅の反対側約140mの距離に「アコレ一之江三丁目店」、南西約460mに「まいばすけっと西瑞江五丁目店」と、イオン系列の店舗が目立つ。一方で、一之江駅前店が商圏とする半径700m以内には、一之江に本拠を構えるスーパーマーケット(SM)チェーン「ヤマイチ」(岩楯信一社長)が3店舗を出店している。うち1店舗は一之江駅構内の小規模店舗で、一之江駅前店とは道路を挟んで向かい合う。マルエツとしては、一之江でドミナントを形成する地元チェーンの本拠地に真っ向から乗り込んだ格好だ。首都圏で301店舗を展開する大手SMチェーンとしての商品力や品揃えを武器に、一之江駅前店はこの地で年商20億6000万円をめざす。

 周辺はマンションや戸建住居が混在する閑静な住宅地。700m商圏内には2万3868人/1万2335世帯が暮らす。江戸川区全体と比較すると、3人以上の世帯の割合がやや低く、25歳~54歳の人口割合がやや高いという地域特性を持つ。

 売場面積は1508㎡/2フロアで、1階では総菜、菓子類、酒類などを、2階では生鮮3品と日配、加工食品などを取り扱う。

商品との出会いと鮮度をアピール

 一之江駅前店は、今年2月にオープンした「船橋三山店」(千葉県船橋市)からスタートした「体験型SMモデル」の流れを汲んでいる。体験型SMモデルとは、

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