新宿の無印良品2店舗が同時改装! SDGs・ESGに特化した「MUJI新宿」をレポート

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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フードロス削減メニューも

 「MUJI新宿」ではこのように資源の再利用や修理に取り組むほか、アート・デザインを通じた豊かな暮らしの提案にも注力する。オリジナル家具や国内外からセレクトした雑貨など、デザイン性の高い商品を取り扱う「IDÉE」の売場・品揃えを大きく拡大。「MUJI新宿」の改装前の「IDÉE」の売上高構成比は5%程度だったが、改装後はこれを10%に引き上げ、「IDÉE」単体で年商1億円の目標を掲げる。また、1階では、良品計画が回収した服を使用し、ファッション・服飾系の専門学校である文化服装学院の学生が制作したインスタレーションを展示している。

 また、「MUJI新宿」ではアテンドサービスを提供するほか、手話ができるスタッフを配置するなど、目や耳が不自由な人や車いすを使用している人にも快適に買物してもらえるような体制を整えている。そのほか、地下1階の飲食ゾーン「Café&Meal MUJI」では、フードロスを削減するため、鶏のから揚げをつくる際に余った鶏皮を混ぜ込んだサラダなどの新メニューも取り扱う。

「Café&Meal MUJI」では、フードロスを削減するため、鶏のから揚げをつくる際に余った皮を混ぜ込んだサラダなどの新メニューも取り扱う
「Café&Meal MUJI」では、フードロス削減を意識した新メニューも取り扱う

 「MUJI新宿」の永戸順也店長は、「近隣のお客さまをターゲットとする『無印良品 新宿』に対し、『MUJI新宿』は遠方から来店する方にも対応し、SDGsESGに特化しお客さまに情報発信することで、環境や社会について考える特別な経験をしていただきたい」と話す。今後はこの2店舗だけでなく、近隣の企業や飲食店などを巻き込んだイベントなども実施し、新宿エリアの課題解決のための取り組みを増やしていきたい考えだ。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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