新宿の無印良品2店舗が同時改装! SDGs・ESGに特化した「MUJI新宿」をレポート

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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回収した衣料品の販売を大きく拡大

 「MUJI新宿」で最も注目したいのが、1階で展開する無印良品最大の「ReMUJI」コーナーである。「ReMUJI」とは良品計画が10年から取り組んでいるプロジェクトで、お客が長年使用した衣類を回収して再商品化するというものだ。回収した服を藍色や黒色などに染めた「染めなおした服」を、価格見直しでこれまでの12900円から1990円(以下税込)で販売するほか、これまで染色できなかった化学繊維製の衣服などもクリーニングを行い、「洗いなおした服」(1990円)を「MUJI新宿」限定で展開。さらに、ほつれや傷があって販売できなかった服もパッチワークなどで修理し、「つながる服」(3990円)として販売する。

回収した衣料品を再商品化する「ReMUJI」コーナー
回収した衣料品を再商品化する「ReMUJI」コーナー

 今回の改装を機に、都内の無印良品全店には衣類の回収ボックスが設置される。また、「MUJI新宿」では衣類だけでなく賞味期限が迫った食品や壊れた食器、読み終えた本などの回収も実施し、必要な人や場所に送るほか、修理やリサイクルを行い再商品化する。そのほか廃棄をできるだけ減らすため、傷や汚れがあることで販売できなかった食器や家具などを販売する「もったいない市」を「MUJI新宿」では常設で展開する。

 

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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