新たな旗艦店「ライフグランシップ大船駅前店」 岩崎高治社長が「絶対売れる」と確信する理由とは

2021/03/04 05:55
松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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岩崎社長が会見で語った「絶対売れる」と断言する3つの理由

 大船駅前店について、岩崎社長はオープン時の会見で「絶対売れる」と断言しており、その理由を3つ挙げている。

 1つめは、旧「ライフ大船店」の実績だ。旧店舗のオープン当初の年商は18億円ほどだったが、閉店時には約2倍の35億にまで成長したという。大船駅前店は毎年売上が伸びる繁盛店だった旧店舗と同じ場所への出店で、さらに売場面積を拡大。それに加え、「グランシップ」にはタワーマンションも備わり駅前の再開発が進んでいる。旧店舗の実績に加え売場面積を拡大し、商圏環境がよくなっていることも、大船駅前店の追い風となっている。

 2つめは、マーケティング技術の向上だ。岩崎社長によると、旧店舗を閉店してから現在までの約4年間で、ID-POSなどのデータ分析やクラスター分析など、ライフのマーケティングレベルが格段に上がっているとのことだ。今回の出店に当たっても、ウェブアンケートなどで近隣住民のニーズや不満についての緻密な分析を重ねている。4年前よりも向上したマーケティング戦略を反映させて売場づくりを行っていることも、大船駅前店成功の自信につながっているようだ。

 3つめは、積極的に新たな商品や売場に挑戦したことだ。旧店舗が築き上げた“売れる地盤”があるからこそ、これまで見てきたような新たな商品の導入や売場づくりに積極的にチャレンジすることができた。そのため、旧店舗よりもバラエティに富んだ魅力的な店舗を実現している。

 大船駅前店は年商目標を40億円に設定しているが、「将来的には50億円台もめざせる」と岩崎社長は話す。同店は「ライフセントラルスクエア押上店」や「ライフ桜新町店」に続く旗艦店として、ライフがかなりの力を入れている店舗であることは間違いなさそうだ。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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