「マックスバリュおゆみ野店」がリニューアル!MV関東が描く「買物体験型スーパー」の全貌

若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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 「自分好みのスーパーマーケット」は、買物の仕方を来店客が自由に選べる店づくりを意味する。滞在重視の店舗とはいえ、来店客には素早く買物を済ませて帰りたい日もある。その日その日のニーズに答えることができるよう、買物をしながらスマホアプリを用いて商品をスキャン、レジに並ぶことなく会計ができる「Scan&Go(スキャンアンドゴー)」を導入。同サービスはU.S.M.Hのアプリを介したもので、カスミ(茨城県/山本慎一郎社長)の一部店舗で先行スタートしており、マックスバリュ関東では今回が初めての導入となる。また、11月6日からは「オンラインデリバリー」もスタートする。Scan&Go同様、U.S.M.Hのアプリを介して利用するサービスで、店舗で取り扱っている商品をアプリから注文、配達もしくは店頭で受け取ることができるものだ。こちらもカスミが先行導入し、マックスバリュ関東としては初の導入。

 「買物以外の目的のあるスーパーマーケット」では、「楽しい」「居心地の良い」店舗をめざす。オープンエアのカフェスペースや、イートインスペースを充実させ、ゆっくり過ごしてもらえることを重視した。

マックスバリュ関東が描く今後の展望

今回の大型活性化について手塚社長は、「昨年会社設立から10周年を迎え、次の10年でどう成長していくかを考えたときに重要だと思われた取り組みをすべて(おゆみ野店のリニューアルで)やろうとなった」と話す。

 おゆみ野店は、もともと年間33億円を売り上げるマックスバリュ関東の一番店だが、リニューアルによってさらに20%増の年商40億円をめざす。コロナ禍で“対面重視”を掲げたリニューアルには難しさもあったが、「『コロナだから何でもダメ』にしているとつまらない店舗になっていく。対策をしっかり行った上で、新常態の生活をいかに楽しんでもらえるかが大切」と手塚社長は語った。おゆみ野店の推移をみながら、他の既存店・新店にも新フォーマットを拡大していく方針だ。

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