マツモトキヨシが銀座に開業した、”美への欲望を刺激する旗艦店”を徹底レポート!

取材・文:西岡 克(フリーランスライター)

マツキヨココカラ&カンパニー(東京都/松本清雄社長)は725日、「マツモトキヨシ銀座5th店」(東京都中央区:以下、銀座5th店)を全面改装し、「マツモトキヨシGINZA FLAG」(以下、GINZA FLAG)として旗艦店に転換した。20代~30代の女性客を主なターゲットに、話題性や非日常性、特別感を打ち出しながら、「美への欲望」を刺激する店舗体験を提案するチャレンジングな店舗となっている。

国内外5店目の旗艦店となる「マツモトキヨシGINZA FLAG」。銀座の晴海通りに面した自社ビルの地下1階~地上3階が売場で、4~8階にはテナントが入居する

「新たな発見」と「没入体験」を提供する売場に刷新

 銀座5th店は、現在のマツキヨココカラ&カンパニー(当時はマツモトキヨシ)が19935月に銀座へ初出店した店舗である。現在は半径約2km圏内の有楽町・銀座エリアに、グループ全体で計8店舗(「マツモトキヨシ」が6店、「ココカラファイン」および「ぱぱす」が各1店)を展開している。

 今回、マツキヨココカラ&カンパニーは銀座5th店を全面改装のうえ旗艦店に転換、「GINZA FLAG」としてリニューアルオープンした。転換に際し主力ターゲットは、トレンドや話題性に敏感で、安いけど価値のあるものを求める20代~30代の大人プレプラ(プレミアムプライス)層に定めた。

 そのうえでストアコンセプトに掲げるのは、「Beauty Addiction」。通常のドラッグストア(DgS)では扱わないブランドや限定商品、新商品などをいち早く取り揃え、非日常感と特別感を演出。デジタルサイネージや鏡を活用し、「美への没入感」を体験できる空間を構築した。

インバウンド需要の高いUVケア商品を強化

 GINZA FLAGの売場面積は約242㎡で、地下1階から地上3階の4フロア構成。倉庫として使われていた3階に調剤薬局を新設し、スペースを拡大した。取扱商品数は約1万品目で、SKU構成比は化粧品75%、医薬品20%、日用品4.5%、食品0.5%。陳列棚の高さを見直し、医薬品・化粧品を中心に約1000品目を増やした。

 このうち1階では医薬品、シーズン商品、スキンケアを扱う。国内外から銀座に訪れる観光客のニーズに対応した品揃えを展開する。医薬品を中心に洗顔料や基礎化粧品、最新トレンドを取り入れたスキンケア商品を揃える。

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