造船所跡再開発のラストピース、「豊洲セイルパーク」の商業エリアをレポート!

取材・文:西岡 克(フリーランスライター)

三菱地所(東京都/中島篤社長)とIHI(東京都/井手博社長)は7月24日、東京メトロ有楽町線と新交通ゆりかもめの「豊洲」駅前(東京都江東区)に、「職住遊学が交わる新たな発信拠点」を掲げる「豊洲セイルパーク」をオープンした。このうち商業エリアには21店舗が出店。オフィスワーカーに加え、近隣住民も利用しやすい店舗が入居している。

「豊洲セイルパークビル」(手前)の1~2階には商業ゾーンが入り、ピザレストランや居酒屋は路面店になっている。大屋根広場を挟んで向かいに建つのが「きんでん豊洲ビル」

豊洲エリアの住民の日常生活も支える

 「豊洲セイルパーク」は、晴海通りに面した豊洲2丁目に立地し、2棟のオフィスビルで構成される。18階建ての「きんでん豊洲ビル(A棟)」(事業者:三菱地所)には、総合設備工事会社のきんでん(大阪府/上坂隆勇社長)の首都圏事業所が9月に入居を予定している。

  一方、15階建ての「豊洲セイルパークビル(B棟)」には、オフィスや商業エリアに加え、ベンチャー企業向けのインキュベーション施設が91日に開業予定。さらに、39戸の若手社員向け「シェア社員寮」も設けられ、8月から入居が始まる。

 商業エリアはB棟の12階に配置され、総店舗面積は約1100坪。物販、サービス、飲食、クリニックなどを揃え、21店舗が出店する。

 同ビルに勤務するワーカーのみならず、近隣に住む3040代の子育て世帯が徒歩や自転車で訪れることを想定したテナント構成となっており、食品スーパー(SM)、習い事教室、美容室など日常的に利用しやすいテナントが出店している。

 また、ペット連れの来館者にも配慮し、1階の共用部では、バッグやカートに入れていればペットの同伴が可能。一部店舗ではペットを連れての入店も認められている。屋外には、犬専用のトイレボックスや足洗い用シャワーもあり、ペットとともに快適に過ごせる環境が整っている。

 

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