オリンピック運営の大型商業施設内に出店! 「ロピア新座店」の売場を解説

2023/11/01 05:59
矢野清嗣
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ロピアは2023年7月26日、「ロピア新座店」(埼玉県新座市:以下、新座店)を出店した。Olympic(東京都)が運営する大型ショッピングセンター「OSCデオシティ新座」内への出店となった同店は、どのような店なのか。現地に足を運んだ。
調査日;8月10、12日 ※本文中の価格はすべて本体価格

ロピア新座店の外観。Olympicが運営する商業施設内に入る

オリンピック運営の商業施設内に出店

 ロピアが7月に出店した新座店は、埼玉県新座市、東武鉄道東上本線「志木」駅から直線距離で約2.4 kmの場所にある。新座市は埼玉県南部に位置し、朝霞市、志木市、和光市とともに「朝霞地区」とも言われ、人口は約16万7000人と4市の中では最も多い。

 店舗は交通量の多い国道463号線沿いにあり、周辺は企業の工場や倉庫などのほか、中学校や高校、大学など教育施設が多い。隣接地には「ケーズデンキ」「マクドナルド」などがあり、商業ゾーンを形成している。

 スポーツ用品店やレストラン&フーコット、映画館などが入る大型商業施設「OSCデオシティ新座」内への出店となった新座店。同施設を運営するのは、首都圏で食品スーパーやホームセンターなどを展開するOlympicだ。施設1階部分で展開していた、直営ホームセンター「おうちDEPO」を5月に閉鎖し、ロピアがテナントに入った格好だ。施設内には別棟に「オリンピック食品館」も入っていたものの、同じく5月に撤退している。

ロピア新座店の売場レイアウト

 売場を見ていこう。筆者歩測による新座店の売場面積は約580坪。ロピアが新たに入ったものの、施設内1階にはまだ空きスペースがあり、ロピアとしては理想的な売場面積での出店となったと見られる。これだけの売場面積があると、強みとする生鮮だけでなく、加工食品や酒類にも十分にスペースを割くことができるため、お客としては必要なものがワンストップで買える売場になっていることだろう。

 売場はロピアではおなじみとなる、青果・鮮魚・総菜・精肉が一直線に並んだ「生鮮一体型」の配置を採用し、これら4部門からなる“生鮮ゾーン”の売場面積は190坪(歩測)と既存店とほぼ同じ規模となっている。生鮮各売場の壁面裏にはそれぞれ作業場が設けられており、作業性を考えても理想的な配置と言えるだろう。売場スペース構成比は生鮮が33%、日配が22%、合計で55%とロピア既存店と比べるとやや低いが、加工食品を充実させるとこれが適正であるのかもしれない。

ロピア新座店の売場スペース構成比

青果売場は生鮮ゾーンの“顔”

 主要部門別に売場を見ていこう。入口付近で展開するのが青果売場だ。入口はやや狭い通路で、約24尺のスペースに「ほうれん草」「ナス5個」(各100円)、「まいたけ」「エリンギ」(各50円)などを目玉価格の商品を配置している。どの商品も「これは買物カゴに入れざるをえない」と思わせる安さであり、多くのお客が手に取っていた。

 特価の野菜を超えた先には、旬の果実を量感のある陳列で展開しており、「旬の梨4個」(1000円)、「旬の桃4個」(1500円)、「デラウェア5房」(1000円)、日替わりで「シャイアントマスカット2パック」(1000円)と驚くような低価格で提供する。壁面では「メロン」「スイカ」「パイナップル」も揃え、見た目にも楽しい売場となっている。

 平台は4台で、主に野菜を配置。「ブロッコリー1房」(139円)、「キャベツ」(1玉100円、1/2カット79円)、「アスパラ」「とうもろこし」(各100円)などこちらも目玉商品を豊富に揃える。全体的に量感あふれる売場となっており、商品も頻繁に補充され、まさに生鮮ゾーンの“顔”といえる売場となっている。壁面には大型サイネージが設置されており、プロモーション映像が流れていたのも目を引いた。

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