アクシアル、好調要因は総菜にあり! 「原信安曇野店」に見る、強さの秘訣

大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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鉄板焼きコーナーが並んだ
ダイナミックな売場

てっぱん屋
「てっぱん屋」と、店頭で扱う精肉を調理する「肉のてっぱん屋」コーナーを併設している

 まず、安曇野店の総菜売場で印象的なのは、ライブ感のある売場づくりと、品揃えの豊富さだ。壁面に大きなガラス窓を採用し、売場から調理シーンを見せることで、店内調理の安心感や出来たて感を演出する。
売場から見えるように商品を鉄板で焼き上げるコーナーは、いまや多くの食品スーパーで見かけるが、安曇野店は通常の「てっぱん屋」コーナー以外に、店頭で扱う精肉を調理する「肉のてっぱん屋」コーナーも併設し、よりインパクトのある売場づくりを実践している。

圧倒的な品揃えの
「魚菜屋」コーナー

 「肉のてっぱん屋」をはじめ、店内で扱う素材を使った総菜が充実しているのも安曇野店の特徴だ。とくに、原信が強みとする鮮魚を生かした魚総菜の「魚菜屋(うおさいや)」コーナーを設置。魚総菜は、最近は多くの食品スーパーでも提供するようになったが、安曇野店では、他チェーンではあまり見られないメニューも多く並び、圧倒的な品揃えを実現している。

 こうした肉総菜や魚総菜の存在によって原信の総菜全体のラインアップは広がっており、その数は全体で400SKU以上にも上るという。

「魚菜屋」コーナー
開店日は「あゆの姿揚げ」「トロ赤身の西京焼き」「カレイの唐揚げ」などを販売していた

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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