東京・恵比寿に登場! ライフの首都圏セントラルスクエア2号店を徹底解説
首都圏2店舗目のセントラルスクエア
ライフが旗艦店と位置付ける「セントラルスクエア」屋号での出店となった恵比寿ガーデンプレイス店。首都圏では15年12月開業の「セントラルスクエア押上駅前店」(東京都墨田区)以来、2店舗目のセントラルスクエアとなる(近畿圏を含めた全体では7店舗目)。
1km圏内に約9万人のオフィスワーカーがいるとされる同店の周辺は、ライフのドミナント戦略という観点からも非常に重要なエリアだ。近隣には「中目黒店」、「渋谷東店」、「東五反田店」、「武蔵小山店」(いずれも「ライフ」屋号)など7店舗がすでに店を構えており、ライフ岩崎社長によれば、1日当たり平均約3万人、年間で延べ約1000万人が来店し、7店舗合計の年商は約200億円に上るという。
店舗から1km圏内に1万4164世帯/3万1018人が居住するなど足元のマーケットも分厚いが、ライフとしてはセントラルスクエア既存店の商圏が10kmまで広がっている実績も踏まえ、広域集客をねらう考えだ。都心では珍しく約460台(施設全体)の駐車場を備えているのもポイントだ。
534坪に約2万品目! 日用雑貨の扱いに注目
売場面積は1765㎡(約534坪)と、セントラルスクエアとしてはやや小ぶりな店舗だが、取り扱う商品数は1万9870と、一般的な同規模のスーパーと比較してかなり多い。内訳は、農産が1000、水産が500、畜産が500、総菜が300、ベーカリーが60、加工食品(菓子含む)が9600、日配が3050、生活関連用品が4860となっている。
注目したいのは生活関連用品、いわゆる日用雑貨の扱いで、恵比寿ガーデンプレイス店では、売場面積の制約もあって、日用雑貨売場のスペースはゴンドラ30本強ぶんと、生活な必要な商品をすべてラインアップするにはやや狭い。一方で、近隣住民、そしてネットスーパーで日用雑貨のニーズが高いと想定されることから、売場に並ばない商品約3000品目をバックヤードに揃えている。前述の生活関連用品の4860品目はバックヤードの約3000品目を含んだ数値となっている。
このバックヤードの日用雑貨は、オープン時は売場に配置したパンフレットを見て注文すると、スタッフがバックヤードから商品を持ってくるというオペレーションとしていたが、今後は売場に配置したタブレットやスマホから注文できるようにする予定だという。
ライフはこれまでも、「限られたスペースの中で売場の魅力を最大化する」という考えのもと、既存店で非食品の扱いに力を入れてきた(参考記事)。今回のこの試みが集客や売上にどう影響するかに注目だ。