ネットとリアルの融合、
デジタル・マーケティングの革新、
O2O、ビッグデータ分析の最前線
カスタマー・エクスペリエンスを実現するリアルタイム・リテーリング
SESSION2
「B2C新時代~24時間365日のおもてなしで売上・利益を最大化する『デジタル・マーケティング基盤』とは」
SAPジャパン株式会社 クラウドファースト事業本部
プリンシパルコンサルタント
村田聡一郎 氏
キーワードは無料、無制限、時差ゼロ
スマートフォンの普及と超高速インメモリ・データベースという「2つのデジタル化」の進展の結果、従来の流通業の概念を覆すまったく新しい顧客接点である「デジタル・マーケティング基盤」が実用段階に入ってきている。
スマホはパソコンと違い、24時間電源を切らず、情報は自動的にプッシュされてくる。外出中も持ち歩き、家庭でも1人1台を所有する完全な個人用デジタルデバイスである。人類史上始めての「消費者の懐に入り込んだITツール」と言える。
このスマホを相手先として情報を送るデジタル・マーケティング基盤の特長は「無料」「無制限」「時差ゼロ」である。いったん作り上げてしまえば、情報を1本送るごとの追加コストはゼロであり、その容量は事実上無限大、リアルタイムに送ることができるので時差もゼロ。チラシやクーポンなど従来のメディアでは考えられなかった施策が可能になる。
消費者にとっては、単なる商品情報や売り手都合のクーポンではなく、自分の好みや関心事に合ったお得感のある情報、買いたいものだけを逃さず教えてくれる、「個人コンシェルジュ」。いっぽう流通業にとっては「無料」・「無制限」・「時差ゼロ」で24時間365日働き続ける「売上・利益最大化マシーン」。こうした2面性を実現するのがデジタル・マーケティング基盤なのである。SAPはこのデジタル・マーケティング・システムの提供を開始しており、その事例を含めて紹介する。