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相場高で他社が苦戦するなか、オーケーの和牛が好調な理由と精肉戦略

文:崔 順踊(リテールライター)
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2024年に関西進出を果たし、業界中の注目を集めたオーケー(神奈川県/二宮涼太郎社長)。国産黒毛和牛をはじめとした高品質な商品を低価格で展開する精肉部門は、オーケーが掲げる経営方針「高品質・Everyday Low Price(EDLP)」を体現する部門だ。相場高が続く中、オーケーの精肉部門ではどのようにして圧倒的な低価格を維持しているのか。部門責任者を取材した。

主力の和牛は2ケタ成長!

 オーケーの精肉部門は、同社の利益部門として着実に成長を遂げてきた。しかしここ数年は、利益率を落としてでも精肉を価格訴求する競合チェーンが増加。同社の強みであるロープライスを提供しづらい環境になっている。昨今はインフレを背景に消節約志向が高まっている一方、ハレの日などに高質な商品を求める、いわゆる消費の二極化も見られている。

オーケー生鮮本部精肉部長の大古喜世史氏
オーケー生鮮本部精肉部長の大古喜世史氏

 精肉を取り巻く環境について、オーケー生鮮本部精肉部長の大古喜世史氏は「安価な商品に対するお客さまの目は年々厳しくなっている。10年前は安かろう悪かろうの商売もあったかもしれないが、今はお客さまの消費動向が変わり、難しいと感じている」と話す。

 オーケーの精肉部門では、

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