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精肉のプロが解説!「味」を考えてもプロセスセンターの利用が不可欠な理由

解説・文:高塚 進(株式会社ゆいカンパニー代表取締役社長)
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食品スーパー(SM)の精肉部門は、昨今の原価高で利益創出に苦しんでいる。しかし苦境が続き、商品政策(MD)が変わっても、精肉部門が守るべき「基本」は変わらない。

では一体、精肉部門の「基本」とは何なのか。SMで精肉部門や精肉プロセスセンター(PC)の運営統括などを歴任し、現在は精肉PCの運営指導などを行うゆいカンパニーの高塚進氏が解説する。

売場のサイズに適したSKU数を意識しよう

 一般的なSMの精肉売場では、牛肉は和牛、交雑種、ホルスタインなどの国産牛と輸入牛、豚肉は黒豚などの銘柄豚、国産豚、輸入豚、鶏肉は銘柄鶏、国産鶏、輸入鶏が揃う。

 商品形態は生肉、ミンチはもちろんのこと、近年はすべての肉種で味付け肉を展開し、肉総菜などもラインアップに加わっている。

精肉売場イメージ
精肉売場ではスペースに合ったSKU数を展開する(画像はイメージ)

 しかし、売場スペースには限りがあり、その大きさに対してSKU数を極端に増やしてしまうと、商品一つひとつが目立たなくなってしまう。そのため、売上規模の大きな店舗でも部門全体で200SKU程度が適切であると考える。

 仮に、さまざまな世帯人数のお客が来店することを想定するのであれば、SKU数をコントロールする中で、少量(約100g)、中量(約220g)、大量(約320g)の品揃えを確保する必要がある。さらに、

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