ロピアの商品戦略を徹底分析!SPA化が進む一方で、大きな課題も露呈
ロピア(神奈川県/髙木勇輔代表)親会社のOICグループ(同)は近年、全国各地のメーカーや卸を次々とグループに取り込み、プライベートブランド(PB)をはじめとしたオリジナル商品のラインアップを拡充している。
同社のことをよく知る業界関係者は「ロピアが将来的にめざすのは“NBゼロ”の世界」と話しており、大胆な考えでSPA(製造小売)化を推進しているようだ。
本稿では、本誌おなじみの売場・商品の専門家、KTMプラニングR代表の海蔵寺りかこ氏に、ロピアの商品戦略、同社がめざすSPAの方向性を考察してもらった。
※NB=ナショナルブランド
大胆にメリハリをつけた品揃えに注目
今回、ロピアの商品戦略を探るに当たり、関西エリアの最新店「ロピア泉ヶ丘ジョイパーク店」(大阪府堺市:以下、泉ヶ丘店)と、関西屈指の繁盛店だという「ロピアららぽーと堺店」(同:以下、堺店)を調査した。
両店の売場を見てまず感じたのは、カテゴリごとに品揃えのメリハリがしっかりとつけられている点だ。看板部門である精肉の圧倒的な品揃えはよく知られているが、主通路のエンドや調味料コーナーを見ると、タレやスパイスなどPBを中心に肉をおいしく食べるための調味料を豊富に揃えている。
また、ご飯のお供になる瓶詰めをはじめ、粉ものや麺類といった「炭水化物」に関連した商品も充実させているのが目を引く。
業界関係者によれば、ロピアでは「2人の子供を育てている、40代の共働きファミリー」というところまで、明確にターゲットを定めているそうだ。
そうしたいわゆるヤングファミリーは食費がかさむため、当然家計が厳しくなる。そこで、家族全員の食欲を安価に満たせる肉や炭水化物に関連した商品を充実させているということだろう。
その一方で、
最強ロピア徹底検証 の新着記事
-
2024/11/14
ロピア、2兆円体制に向けた経営戦略と複数のリスクをコンサルが徹底解説! -
2024/11/14
NBゼロをめざす?意識する企業は?取引先が赤裸々に語るロピアの強さと実態とは -
2024/11/13
ロピアの商品戦略を徹底分析!SPA化が進む一方で、大きな課題も露呈 -
2024/11/13
繁盛店は80億円!ロピア、強烈な販売力支える「100%現場主義」の正体とは -
2024/11/12
価格訴求から価値提案にシフト?「岡崎エルエルタウン店」で見られたロピアの進化 -
2024/11/12
ロピア快進撃の原点となる「港北東急SC店」で実践される繁盛店の売場づくりとは