パン市場、朝食に欠かせないパンは値上げの影響少なく堅調に推移
菓子パン、調理パンともに堅調に推移
調理パンの期間通算の金額P Iは、8671円で対前年同期比5.2%増となった。調理パンはランチなどの需要が高く、在宅勤務が増えたことで、一時縮小していたが、22年に入って需要が戻ってきているようだ。
一方、菓子パンも堅調で、期間通算の金額PIは、2万2610円で同8.8%増。7月の値上げ以降も金額、数量ともに前年を上回った。菓子パンでは、商品名に「生」を冠した商品が続々発売されている。生地やクリームで柔らかい食感を楽しむ「生ドーナツ」は、2006年、15年に続く第3次ドーナツブームの象徴となっている。また、フジパンでは「生ろぉる」「生くろわっさん」など、「生セレクション」として、ラインアップを広げている。柔らかく、とろけるようなくちどけのパンがトレンドといえそうだ。
コロナ以降、生活者の嗜好も多様に変化しており、主食であるパンも今後どのような動きをするのか予測するのが難しくなっている。