全国の組織で連携! 生協が始めた本気の施策「コープサステナブルアクション」 

宮崎 元(コープソリューション新聞編集長)
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コロナ禍の供給高増で
「削減」どころか逆に「増加」

 このように生協がサステナブルな施策を加速させるもう1つの背景に、日本生協連が掲げる、環境・サステナビリティ施策における高い数値目標がある。

 日本生協連は30年までに達成をめざす、環境・サステナビリティ施策による「5つの数値目標」を掲げている。22年度までの達成度は次のとおりだ。
―――――――――――――――――――――――――
「CO2排出量40%削減(2013年度比)」=35%減(供給高あたりでは45%削減)
「再生可能エネルギー の年間発電量4億kWh(設備容量200MW相当)」=2億kWh(116MW)
「使い捨てプラスチック容器包装の使用量25%削減(18年度比)」=7%増(供給高あたりでは3%削減)
「商品カタログに使用する紙使用量25%削減(21年度比)」=4%増(20年度比:供給高あたりでは3%削減)
「食品廃棄物を50%削減(18年度比)」=10%増(供給高あたりでも6%増加)
―――――――――――――――――――――――――

 生協はコロナ禍で宅配事業の大きく伸びたことで、全体供給高が増加。これによりプラスチック容器包装や紙の使用量については、削減どころか逆に増加してしまっている現状がある。

 30年の目標年度まであと7年。「コープサステナブルアクション」実施により生協自らのサステナブル活動を加速させていく考えだ。

専用SNS開設で
組合員以外も巻き込む

「コープサステナブルアクション」のキャッチコピー。サステナブルは特別なことではなく、日々楽しみながら取り組むことを伝えている
「コープサステナブルアクション」のキャッチコピー。サステナブルは特別なことではなく、日々楽しみながら取り組むことを伝えている

 多くの人に参加してもらうべく、日本生協連は専用のSNSを開設する。

 各会員生協でもSNSや組合員活動の場を通して組合員、組合員以外にも参加を呼びかける。全国の生協が一体となり、組合員以外も巻き込んだイベントとなるかも注目したいポイントだ。

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