DIY塗料部門第1位は アサヒペンの「手で塗れる塗り壁材」

ダイヤモンド・ホームセンター編集部
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手で塗れる塗り壁材「水性多用途ペイントマットカラー」で着色も容易

アサヒペン
Nuri-Deco-Wall

アサヒペン「Nuri-Deco-Wall」

選評

初めて挑戦する人にも塗りやすく
1色だが、色合い調整は無限

 一般のDIYerの塗料の使用シーンが広がっている。補修塗料から、自分好みのライフスタイルに合わせたペイントとして、塗料メーカー各社からさまざまな商品が上市されている。

 2023年ヒット商品の塗料部門から選定された、アサヒペンの「Nuri-Deco-Wall」(ヌリ・デコ・ウォール)」は、そうしたトレンドに対して、直球で勝負する商品だ。

 ユーザーから高い支持を集めた最大のポイントは、『手で塗れる』ことだ。もちろんマスチックローラーや左官ゴテで塗ることもできるが、しっくい風の質感や風合いを出すためには、一般ユーザーにとっては塗料を手ですくい、塗り広げるのが最も簡単な方法だ。

 同商品はホワイトの1色しか発売されていない。しっくい風の風合いにはホワイトも人気だが、同社の「アサヒペン水性多用途ペイントマットカラー」(以下「マットカラー」)を混ぜ合わせることでさまざまな色調に仕上げることができることも、ヒット商品につながった。

 色合いを自分好みに仕上げることができるという点で、ユーザーから高い評価を得たこともあるが、売場では、関連販売の展開の幅を広げている。多くの塗料の場合、関連販売は塗装用具やまたは下地処理剤などだ。こうした商品は、逆に塗料を塗るのが難しそうというイメージを持たれがちだが、「Nuri-Deco-Wall」の場合は、28色の「マットカラー」との関連販売のみで売場展開ができる。そして、手でかき混ぜる、手ですくう、手で塗るという工程で済むのだから、初めて塗料をしてみようというユーザーにとっても、手に取りやすい商品だったといえる。

アンケート結果

ブランド力と新規機能性は
文句なしの最高評価

「Nuri-Deco-Wall」の評価 アサヒペンの家庭塗料メーカーのトップブランド、さらに「Nuri-Deco-Wall」という英文字を使った商品名でありながら、「ヌリ・デコ・ウォール」の、壁に塗ってデコレーションするという、わかりやすいネーミングもあって「ブランド力」は最高評価の「5」となった。

 選評でも述べたように、手で塗ることができるので使い方が簡単であること、「マットカラー」を混ぜ合わせることで、使用場面に応じた、かつ自分好みの着色ができることで、「新規機能性」で最高評価の「5」を獲得している。

 パッケージデザイン面も白を基調に手で塗る使用シーンと、おしゃれ感のあるロゴもあって「斬新さ(デザインなど)」が「4」。

 また「売場提案(価格)」も、「マットカラー」との関連販売で、売上単価のアップに貢献できたことが評価となり「5」となった。

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