2022年冬〜春、総菜部門を制するための4つのテーマと打ち手とは?
今回は年明け2022年1月から春先にかけての総菜の販促について見ていきたい。言わずもがな年始・年度末が含まれ、小売業にとっては1年間の礎とも言うべき重要な期間である。足元ではコロナの状況もやや落ち着きを取り戻しており、“勝負”のタイミングである。
コロナは収束へ?昨年とは大きく違う春に
まずは昨年の同時期、2021年1~3月の状況を確認しておく(図表❶)。
年末からのコロナ感染拡大により、1月には13都府県で緊急事態宣言が発令されるに至った。2月にはようやくコロナワクチンの接種が開始され、3月に入ると感染状況はいったん落ち着きを取り戻した。
![正月のイメージ](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2021/11/iStock-1278959087.jpg)
天候面で見ると、1月は寒暖差が大きく、月前半には北陸を中心に大雪となった。しかし2月になるとほぼ全国的に暖冬に転じ、記録的な高温となった。桜も北日本を除く各地で3月下旬に一斉に開花している。
生活環境面では、コロナ対策の影響かインフルエンザの患者が激減、一方でスギ花粉は2月末から飛散が始まり、花粉症患者にとっては堪える春であった。また、この時期最大のイベントである「節分」では、小売各社はフードロスの観点から過度な売場拡大を控える動きがみられたものの、ツイッターなどのSNSでは「恵方巻が買えなかった」という声が続出、ネット上では“恵方巻難民”なる言葉も生まれたほどだ。
では、22年春に向けてはどのようになっていくのだろうか。天候面では、
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