機能性需要が一段落するなか食シーンを広げる「デザートヨーグルト」に期待がかかる
スイーツよりもカロリー低めで満足感のあるデザートヨーグルト
ヨーグルトは朝食のイメージが強いが、デザートとしてのニーズも根強い。デザートヨーグルトはスイーツよりもカロリーが控えめで、満足感もあるため一定のユーザーから支持されている。
オハヨー乳業の「ぜいたく果実」は、コクのあるヨーグルトに、まるごとのフルーツ果肉を加えたフルーツのおいしさが十分楽しめるヨーグルト。選定から加工方法までフルーツのおいしさと満足感にこだわった商品だ。
よつ葉乳業では、同社独自の濃縮製法により、ミルクがギュッとつまったおいしさとなめらかな食感の「北海道濃厚ヨーグルト」を展開。この秋は、クリーム配合量を高め、さらにミルキーでなめらかな食感に仕上げた。また、「北海道バターミルクヨーグルト」に、女性に人気のある、ヨーグルトとレアチーズケーキフレーバーを合わせた新フレーバーを投入。洋酒とレモン果汁、同社のカマンベールチーズの風味が「まるでデザートのようなヨーグルト」を実現した。おいしさを追求した商品の投入で、ヨーグルトの食シーン拡大を図る。
個食タイプは、濃縮タイプを中心としたプレミアムタイプが年々拡大していることから、価格だけが購買動機ではなく、おいしさや原料、機能性、こだわりなどの複合的な付加価値を持つ商品へのニーズが存在すると考えられる。店頭ではコストを重視する商品と価値訴求の商品をバランスよく配置することが売場活性化のポイントといえそうだ。