乳酸菌関連商品、コロナ対策のひとつとして注目低調だったヨーグルトが大幅伸長!

文=室作幸江(ライター)
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健康機能食品2020秋冬680

新型コロナウイルスの感染拡大によって、健康に対する意識はこれまで以上に高まっている。感染症から身を守るためにも健康でありたいと考え、機能性商品を活用する消費者が増えていることが市場動向でもうかがえる。そこで今回は、「健康・機能性市場トレンド2020秋・冬」と題して、顕著な動きのあった4つのカテゴリーを取り上げてレポートする。

乳酸菌関連商品

コロナ禍で免疫力を高め腸内環境を改善するために

乳酸菌関連商品金額推移(全国)2019年8月~2020年7月
【対象商品】ヨーグルト、乳酸菌飲料の全商品、その他カテゴリーで登録商品名に“乳酸菌”が含まれる商品

 乳酸菌関連商品は、2019年8月から20年1月までは金額前年比マイナスで推移していたが、2 月以降プラスに転じた。とくに顕著なのが4月と5月の伸びで、10ポイント以上のプラスとなった。その理由として考えられるのは、やはり新型コロナウイルスだ。カテゴリー構成比で80%以上を占めるヨーグルトが、コロナ対策における“免疫力を高める食品”として注目されたことで売上が一気に高まった。

ヨーグルトイメージ
ヨーグルトにフォーカスした売上ランキングをみると、森永乳業の「トリプルヨーグルトドリンクタイプ」の金額前年比は脅威的な伸長だった。 i-stock/IGphotography

 また、コロナ禍での学校の休校や外出自粛、長期化する在宅勤務などから、“巣ごもり便秘”などの言葉に代表されるように、大人だけでなく子供も運動不足による影響が深刻化。そのため、腸内環境を改善する乳酸菌関連商品の購入が進み、カテゴリー全体の売上を押し上げた。

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