ごま油、コロナ禍で2ケタ増の大幅伸長味わいの違いで選べる楽しさも=カテゴリーフォーカス

ライター 石山 真紀
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竹本油脂、リピート定着率も高い正統派「圧あっ搾さく純正胡麻油」を重点的に露出

竹本油脂は秋冬の棚割り提案で「圧搾純正胡麻油」にフォーカスした施策を発表。ベーシックで使いやすい同品を重点商品と位置づけ、「太白胡麻油」「太香胡麻油」「圧搾純正胡麻油 濃口」の3品を合わせた「マルホン胡麻油」ブランドとして、ごま油売場の活性化をめざす。

竹本油脂「マルホン胡麻油」

ロイヤルユーザー多数!プロも認めるごま油

 竹本油脂の「マルホン胡麻油」は、化学溶剤による抽出をせず、高い圧力だけで搾油を行う昔ながらの「圧搾製法」で手間ひまをかけてつくられた、食のプロフェッショナルにも認められる高品質のごま油ブランドだ。

 2019年9月、同社はブランド誕生以来初めてとなるリニューアルを実施。大容量の300gや450gタイプを、女性でも持ちやすいスリムタイプのペットボトル容器に変更した。ラインアップは、原料を焙煎せずに生のまま圧搾した「太白胡麻油」、やさしい香りですっきりとした「太香胡麻油」、豊かなごまの香りで使いやすい「圧搾純正胡麻油」、力強い香りと濃厚な味わいの「圧搾純正胡麻油 濃口」の4品。パッケージの下部には、それぞれのごま油に合う料理名も記載されており、自分の好みに合った種類を選びやすくなっている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、家庭用食用油の需要は拡大しているが、中でも「マルホン胡麻油」は、ちょっとよいものを食べたいという巣ごもり消費のニーズに合致し、順調に数値を伸ばしている。テレビCMには俳優の向井理さんを起用。「まるっと、本物。マルホン」というキーメッセージも好評で、テレビCMやSNSを使ったプロモーションによって、若い世代にも認知度が広まりつつある。

 「マルホン胡麻油」は長い歴史を持つ確かな品質とプロも認めるおいしさで、ブランドロイヤリティの高い商品として知られる。竹本油脂では秋冬の販促施策として、ベーシックで使いやすい「圧搾純正胡麻油」を重点商品と位置づけ、プロモーションを行う。

豊富なラインアップで食用油売場全体の活性化へ

 「圧搾純正胡麻油」は「マルホン胡麻油」のスタンダードといえる正統派のごま油だ。苦み・雑味が控え目で、香りは高いものの後味はあっさりとしているため食材の持ち味を損なわない。バランスのよい味わい、料理の仕上がりのよさなどから多くのユーザーに支持されリピート率も高い商品だ。今期は同品による消費者キャンペーンも実施する。

 竹本油脂では「圧搾純正胡麻油」を軸に、「マルホン胡麻油」のラインアップを揃えることで、ごま油カテゴリー全体の成長につなげたいと考えている。4つの味と容量違いを取り揃えて多様なニーズに対応。ブランドブロックを形成し、比較購買を促すことで食用油の定番棚全体の活性化をめざす。

 販促については、秋冬期に向けて「圧搾純正胡麻油」にフォーカスした新CMを全国1000GRP以上で出稿する。

 またWEB広告にも注力し、主要プラットフォームで出稿。中でもI n s t a g r a m、Facebookでの公式SNSには力を入れ、週2回ペースでトレンド感のあるレシピを投稿する。同社のSNSはエンゲージメント率が高く、フォロワーとの距離が近いことから来店促進も期待できる。紙媒体ではメーンターゲットであるF2・F3層向けの雑誌にも随時出稿し、若い主婦層との接点を増やす。店頭では各種POPやトップボード、エンド・アウト展開用什器などの販促ツールも用意し、売場を盛り上げていく。

 同社は今後も、豊富な味種、容量を持つ「マルホン胡麻油」ブランドを通じて、ごま油の使用シーン拡大につなげていきたいとしている。

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