レシートは語る第14回 快進撃続くロピア オーケー、トライアルを押さえた強さの要因

山室 直経 (mitorizDMB本部 本部長)
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逆にスコアが低い項目は?

 一方、総計と比べてスコアが下回っていた項目が「立地(-20.3Pt)」「ポイントやオトクなサービスがある(-16.8Pt)」「一か所で何でもそろう(-9.7Pt)」「店の雰囲気が良い(-3.8Pt)」などだ。

 「店舗が少し遠い」や「通路幅が狭く通れない」「周辺道路が渋滞し駐車場が満車状態」といった施設の環境面のほか、「ポイントを利用できるようにしてもらいたい」「今どきキャッシュレス決済に全く対応していないのは不便」「不便なので他スーパーを利用するようになった」との不満の声も聞かれた。

 そんななか、「現金払いしか出来ないが生鮮の価格と品質は大満足」「不便だけど安い方がいいから仕方ない」などの意見が挙がっており、ウイークポイントを上回る強さの発揮により、来店を獲得しているようだ。

群を抜く生鮮食品の
レシート単価の高さ

 次に23年3月~2024年4月までのレシートデータを分析し、カテゴリー別の購入状況を各チェーンで比較した。(図表2)。

図表2

 カテゴリーごとに平均単価を分析した結果、「ロピア」の1枚当たりのレシート平均単価は、5項目中3項目で最も高くなった。とくに「生鮮食品」は比較チェーンによっては450円以上の差をつけ抜きんでていることから、生鮮食品が中心となって購入される傾向が示されている。前出の「価格が安くまとめ買いに良い」との声については、とくに生鮮食品が支持され、まとめ買いされる傾向にあると考えられる。

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記事執筆者

山室 直経 / mitoriz DMB本部 本部長

山室直経(やまむろ・なおつね)

神奈川大学経営工学科卒業。パソコンメーカーを経て、米リサーチ会社にてコンサルティング業務を学ぶ。その後、大手家電量販店子会社のパソコンメーカーで経営企画室に従事。計数管理とERP導入による業務改善などのプロジェクトを経験した後、2012年3月ソフトブレーン・フィールド入社、消費者購買データ事業の新規立ち上げを行う。

現在はデータを軸とした事業開発と当社の基幹システムのDX戦略を担う

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