植物性ヨーグルト市場、間口の拡大によるトライアル・新規ユーザー獲得を

石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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植物性ヨーグルトカテゴリーの月別推移

店頭での露出を増やし、トライアルを促す

 植物性ヨーグルトの主要メーカーでは、更なる需要拡大に向けさまざまな商品・プロモーションを展開している。

 ポッカサッポロフード&ビバレッジの「SOYBIO豆乳ヨーグルト」はすっきり飲みやすいこだわりの豆乳を発酵させることで、酸味が少なくクセのない味わいを実現した植物性ヨーグルト。同ブランドでは昨秋、大豆プロテインを8g入れた個食タイプの「SOYBIO豆乳ヨーグルト SOYPROTEINプレーン加糖」「同アロエ」を発売。今春は味のブラッシュアップを行い、健康志向のユーザーに訴求する。

 フジッコでは「カスピ海乳酸菌(クレモリス菌FC株)」を使用した、乳成分不使用の植物性ヨーグルト「まるごとSOYカスピ海ヨーグルト400g」を23年3月に新発売した。

 マルサンアイの「豆乳グルト」は豆乳を植物由来の乳酸菌「TUA4408L」で発酵させた豆乳ヨーグルトのロングセラーブランド。春夏は「植物由来の乳酸菌で ハッピーキャンペーン」を実施し、ロイヤルユーザーの醸成に努める。

 順調に市場が拡大してきたとはいえ植物性ヨーグルトの認知率はまだ低く、乳由来のヨーグルトに比べ価格も高めで商品ラインアップも少ない。店頭でも健康的価値を伝える販促物を付けたり、植物性ミルクとの関連販売を行うことで露出を増やし、トライアルを図ることで需要の拡大につなげていきたいところだ。

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