イチネンケミカルズは、今秋に向けて自動車用ガラス撥水剤の提案を積極的に仕掛ける。今年に入って売れ行きを伸ばしている撥水剤の勢いを、さらに加速させるために、商品供給と提案力を強化して、売場をサポートする。
「クリンビュー ガラスコート」シリーズ
SNSで火が付いた「ハイブリッドストロング」
イチネンケミカルズの自動車用ガラス撥水剤が、爆発的な売上を伸ばしている。
撥水剤には、一般的に2つのタイプがある。
1つは、水はじき効果が高く、水滴が素早く流れ落ちるのが特徴のシリコン系撥水剤。もう1つが、耐久性が高く水滴だけでなく油汚れなどの付着を防ぐ防汚効果にも優れているフッ素系撥水剤だ。
イチネンケミカルズでは、シリコン系では「クリンビュー ガラスコート ビッグ&ビッグ」などを発売。フッ素系では「クリンビューガラスコート プロテクトガード」を発売しており、いずれも売れ筋商品に育っている。
SNSで紹介され評価が高かったハイブリッドストロングは、この撥水性と耐久性の両方を兼ね備えた文字どおりハイブリッドタイプで、同社の撥水剤「クリンビュー ガラスコート」シリーズの旗艦商品である。
積極的なプロモーションも後押し
イチネンケミカルズの撥水剤の売れ行きが伸びている要因には、機能が優れているだけではなく、同社の地道なプロモーション活動も挙げることができる。
定番売場では、POPやプロモーションビデオなどの販促ツールを活用し、撥水性、耐久性、即時性(スプレーするだけですぐに効果が現れる)などの、商品それぞれの特徴を訴求したり、くもり止め&ガラスクリーナーのクリンビューと撥水ウインドウオッシャーも関連づけて展開することで、購買動機につなげる提案を行っている。
エンド売場では、「豪雨対策」をトップボードで訴求し、ハイブリッド ストロングを中心に提案する。店頭実演にも積極的に取り組んでおり、実際に塗布の仕方や効果を見せることで、非計画購買にもつなげるようにしている。
また、ホームセンター(HC)やカー専門店から離れて、シネマコンプレックスなどの商業施設のスペースを借りて、実演とサンプリングを行っている。これは、思わぬところでの商品との出合いの機会を設けて、消費者への撥水剤とクリーナーの認知度アップも図ることが目的だ。
イチネンケミカルズでは、売れ行きを伸ばしている「クリンビュー ガラスコート」シリーズの商品供給体制を今秋以降強化し、プロモーション活動も積極的に行う予定だ。11 月には、消費税増税後の消費減退を見込み、店頭をサポートするためのキャンペーンも予定している。
「クリンビュー ガラスコート」シリーズは、HCのカー用品コーナー活性化の起爆剤となることが期待されている。