パックトライアル2019春、千葉県・茨城県の8会場で開催
5月20日(月)~24日(金)にかけて、千葉県・茨城県内に点在する農場で、パックトライアルが開催された。パックトライアルは、生産者が来シーズンの生産品目を検討する展示会。各社が今春発売した品種や今後の重点商品として提案する品種が、最高の状態で開花しているのを確認できることから、小売、流通関係から注目を集めている。
夏の猛暑と豪雨も意識し
耐暑性、雨に強い品種の提案続く
パックトライアル2019春は、千葉県北と茨城県坂東市の、合計8会場で開催された。いずれの会場でも、20年夏に開催される世界的なスポーツイベントを意識し、耐暑性が強く、長く咲き続ける花苗を提案するところが多かった。
千葉県印西市のハルディン・サカタ会場では、ハルディンが、今春注目を集めた1000輪咲きひまわり「サンビリーバブル」を筆頭に、熱帯植物で分枝がよく長い期間楽しめる「アンスリウム」などを展示。野菜では、「ちいさなやさい畑」を提案した。「ちいさなやさい畑」は、コンパクトで実だくさん、育てやすいことや、玄関やベランダなどの狭い場所でも収穫できるのが特徴。ミニトマトやミニキュウリなど8品種を揃えた。
同会場でサカタのタネは、ペチュニアの「バカラ」を品種改良した「バカラiQ」を提案していた。同商品は、雨に強く鮮明な花色が特徴。多少水やりが多かったり、高温多湿でも花を傷めることがない。そのため、晩春から初夏にかけても高品質な苗を提供することが期待できる。また、売場提案として、「スプリングカム」「母の日」などのテーマ別の花苗を展示していた。
千葉県酒々井町でのM&B Flora・タキイ会場では、エム・アンド・ビー・フローラが、「360+5」をテーマに提案をしていた。コンセプトは、「360度どこでも365日毎日お使いいただけるラインアップ」。同社は、主力の「カリフォルニアローズ フィエスタ」を強化していく。同商品は、花弁が幾重にも重なり、バラと見間違えるほどのインパチェンスだ。
また同会場で、タキイ種苗は、匍匐型ペチュニア「ラテリーナ」や、数十品種の栄養系ゼラニュームなどの最新有望商品を展示した。「ラテリーナ」は雨や耐暑性に強く、1株で90㎝に成長するのが特徴だ。
他会場では、サントリーフラワーズが、プリンセチアの新品種候補を展示。雪印種苗は、ポットカーネーション「アイスペア」などの栄養系新アイテムを展示していた。
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