植物性ミルク市場、新規ユーザーを取り込むアーモンドミルクが市場を活性化

石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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豆乳とアーモンドミルクカテゴリーの市場規模推移および対前年比

飲み方やレシピ提案でトライアルを促進する

 アーモンドミルクはそれまで健康や美容意識の高い女性向けのイメージが強かったが、カフェチェーンやレストランなど、アーモンドミルクを使用する飲食店が増え、目にする機会が増えた。TVの情報番組や雑誌など多くのメディアで取り上げられたことで認知度も拡大。健康効果を期待し、幅広い年代の消費者がアーモンドミルクを手に取っている。

 アーモンドミルクはポッカサッポロフード&ビバレッジ「アーモンド・ブリーズ」、マルサンアイ「毎日おいしいローストアーモンドミルク」、グリコ「アーモンド効果」と各社が商品を展開しており、流通企業によってはPB商品も開発している。さらにデルタインターナショナルではクルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツをペースト状にして使用した「ロカボナッツミルク」を発売しており、植物性ミルクの売場自体も広がってきている。

 現状、植物性ミルクは牛乳同様、そのまま飲むことがメーンとなっているが、コーヒーや紅茶に入れたり、シリアルにかけたり、料理に使ったりなど、使い方を広げることで使用頻度も向上する。売場でも栄養面での魅力をPOPやボードで紹介するほか、レシピと絡めて提案することで、植物性ミルクを手に取る機会を増やしていきたいところだ。

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