ごま市場、健康価値やレシピ提案で、喫食率アップをめざす

山田 陽美
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ごまの金額PIおよび金額PI対前年推移

ふりかけるだけで手軽にごまの栄養を摂取

 近年は、ごま特有の栄養成分であるセサミンの抗酸化作用に注目が集まっている。そのほかにも油分、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な素材。ふりかけるだけで不足しがちな栄養素を手軽に取り入れることができる。真誠では、血圧が高めの人の血圧を下げる機能があるGABAを配合した機能性表示食品の「だし香るごまあえの素」を展開。毎日の食卓に手軽に取り入れられることからリピート率が高まっている。

 この春はアーモンドを30%配合した食感と風味が楽しめる「カラダうれしいアーモンドあえの素」を新発売。たまり醤油と枕崎産かつおだし、隠し味に白みそを加えた。肉や野菜をあえるだけで、おいしいあえものをつくることができる。栄養価の高い人気素材のアーモンドとごまが手軽に取り入れられる新商品の投入で、さらに市場拡大を図っていく。

 ごまの健康を基軸とした付加価値を広げるため、ごま業界全体で、ごまの啓発活動を行っている。全国胡麻加工組合では、11月5日を「ごまの日」と制定し、サンプリングや店頭でのPOPを使った販促活動で、ごまの価値を訴求。とくにごまの使用率の低い若年層へのごまの健康価値の啓発活動を中心に行っている。また、手軽で取り入れやすいごまを使用したレシピ提案を強化。1日3食ごまを使用したメニュー提案で、喫食率を増やしていく。ごまの健康感だけでなく、ごまを加えることで旨味が付与され、料理が一段アップすることを発信し、さらなる需要アップを図る。

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