揚げなくても天ぷらを楽しめる!? 昭和産業、天ぷらの常識を覆す新商品とは
家庭調理でおいしい天ぷらを!
世界で初めて天ぷら粉を発売したことで知られる昭和産業。天ぷら粉の開発技術が進歩により、天ぷら調理の不便さを解決することをめざし、「もう揚げない!!焼き天ぷらの素」は開発された。
開発担当者は「開発では、『少ない油でも調理できる』という点にこだわり、何度も天ぷら粉の配合を試作・検討した。同商品はフライパンだけでなく、ホットプレートでも調理可能。具材は従来の天ぷらと同じで、かき揚げも調理できる」と話す。
天ぷら粉の市場規模は現在、約70億円(出典:富士経済「2022食品マーケティング便覧、販売額」より)といわれている。家庭で食べられる天ぷらの内訳は、「手作り」が43.7 %、「惣菜」が35.4%、「冷凍」が20.8%となっており、「手作り」は直近5年間横ばい傾向が続いている(出典:ライフスケープマーケティング「食マップ2021」より)。
天ぷらを家庭で食べない理由を尋ねた調査では、「調理後の油の処理が面倒」が最も多く70%を占め、「手間がかかる」(64%)、「キッチンが汚れる」(50%)、「美味しく作れない」(40%)、「少量だけ作るのが大変」(39%)と続く(出典:キューベックス「天ぷら(粉)に関する実態調査2018年」を昭和産業が編集)
昭和産業の営業担当者は「同商品の販売では、従来の取引先を重視しながら、EC販売にターゲットを絞ったSNS活用の販売戦略も計画している。秋から冬までの短期の販売目標を掲げ、消費者の支持をどこまで得られるか、様子を見ながら次の戦略を考えていきたい」と話している。