植物性ヨーグルト市場、健康志向を受けて市場拡大、ユーザー増加に伴いバラエティー豊かに

石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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植物性ヨーグルトの市場規模推移および対前年比

植物性ミルク売場との多カ所展開も視野に

 植物性ヨーグルトの需要拡大に伴い、各社もさまざまな打ち手を講じている。ポッカサッポロフード&ビバレッジの「SOYBIO豆乳ヨーグルト」はすっきり飲みやすい豆乳を発酵させることで、酸味が少なくクセのない味わいを実現した植物性ヨーグルト。また、血清コレステロールを低下させるはたらきを持つ大豆たんぱく質を含んだ特定保健用食品「ソヤファーム豆乳で作ったヨーグルト」も堅調に推移する。

 さらに21年にはアーモンドミルクを4種の生きた乳酸菌で発酵した植物性ヨーグルト「GreenBioアーモンドミルクヨーグルト」を発売。健康や美容意識の高いユーザーに向けて訴求している。

 マルサンアイが10年4月に発売した「豆乳グルト」は豆乳を植物由来の乳酸菌「TUA4408L」で発酵させた豆乳ヨーグルトのロングセラーブランド。22年3月1日からは、“お通じを改善する”機能性表示食品として、リニューアル発売した。ブランドサイトでは「豆乳グルト」が持つ健康面でのメリットやアレンジレシピ等を紹介している。

 また国産大豆の豆乳を使用したよりリッチな味わいの「国産大豆の豆乳使用 豆乳グルト」も味や品質にこだわる中高年層にとくに好評を得ている。

 今後も伸長が期待される植物性ヨーグルトだが、トライアルを促す店頭での試食販売は、感染症対策の観点から難しい。店頭では栄養面の特長や乳由来ヨーグルトとの違い、味わいなどをPOPやボードで紹介するほか、洋日配のヨーグルト売場だけでなく植物性ミルク売場でも展開するなど多カ所展開することで消費者に気づきを与え、購買につなげていきたいところだ。

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