紙パックの普及からリサイクルまで、イオン、ライフ、ビオセボンが推進する環境への取り組みとは

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 「当社の紙容器ミネラルウォーターの出荷量は着実に増加しており、特に23年は前年比1.5倍に急増し、市場は拡大傾向にあります(図表❷)。これまでホテルやアパレル、カーディーラーなどでサステナビリティに取り組む企業姿勢を示すアイコンとして導入されていましたが、オーガニック・スーパーマーケットのビオセボン社でもPBの飲料水に当社の紙容器をご採用いただくことになりました。

 今後も環境負荷の軽減を訴求しながら、環境に配慮した紙容器の普及に取り組んでいきたいと考えています」(一柳氏)

包材出荷推移トレンド

事例紹介①ビオセボン
地球環境にやさしいお店をめざし紙容器入りPB飲料水を発売!

 フランス・パリで誕生したオーガニック・スーパーマーケット、ビオセボン。「オーガニックを日常に」をテーマに、2016年に日本1号店として麻布十番店をオープン。現在では東京と神奈川で24店舗、さらに全国発送のオンラインストアを展開している。

 「1号店開店以来、マイバッグの推進やバルクフーズ(量り売り)を設置するなど、地球環境にやさしいお店をめざしています」と話すのは、営業企画部マーケティングチームの井手内静氏。こうした取り組みが功を奏し、「買物を通じて環境保護に貢献したい」と考える顧客が増えてきたと話す。

飲料水にもテトラパックの紙容器を採用

 そこで同社では、日常に欠かせない飲料水も環境に配慮した紙容器で提供したいと、23年9月よりテトラパックの紙容器を採用した「海洋深層水」(500ml)を発売。あわせてストックに便利な15本入りケースも投入した。

「海洋深層水」(500ml)
パッケージのデザイン性も高い紙容器の「海洋深層水」(500ml)

 これまで同社では植物性ミルクなどの直輸入商品では紙容器を採用していたものの、飲料水での採用は初の試み。

 日本テトラパックにおいても、飲みやすく、使い切りやすい500mlの容量タイプの紙容器を飲料水市場で展開するのは国内初。両社にとって大きなチャレンジだったが、発売以来、若年層を中心に支持を集めている。

 「環境問題に関心の高い大学生が集まるイベントなどで提供したいと引き合いも多く、手応えを感じています。今後もプラスチック削減をめざし、紙容器入りの飲料水を浸透させていきたいと思います」(井手内氏)

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