SNSで売り込みと募集が横行!喫緊の課題、米アマゾンの偽レビュー対策は?

米アマゾン(Amazon.com)が不正カスタマーレビューの抑制に向けた取り組みを強化している。米経済ニュース局のCNBCによると、2021年7月、アマゾンは米アップルに対し「フェイクスポット」と呼ばれる不正レビュー検出アプリをアプリ配信サービスから削除するよう要請した。こうしたアプリが人気を博す背景には、「虚偽レビュー」や「サクラレビュー」とも呼ばれる不正のまん延があると言われている。
不正レビュー検出アプリ登場も力不足
このアプリはアマゾンの電子商取引(EC)サイトに投稿されるカスタマーレビューをAI(人工知能)で分析し、その信頼度を「A」~「F」の6段階で評価する。不正が疑われるレビューについては、信頼のおける出品者の商品を案内していた。
だが、アマゾンによると、このアプリのレビュー分析で「信頼できない」と判断されたものは、そのおよそ8割が不正確。「顧客に誤解を与える情報を流し、出品者のビジネスに悪影響を及ぼした」と批判した。
アップルのガイドラインでは、虚偽情報を広めたり、許可なく他社のサービスにアクセスしたりするものを禁じており、同社はこの規則に準じてフェイクスポットをアプリストアから削除したようだ。
前の記事
米アマゾン、2022年に世界最大の小売業者に 流通総額でウォルマート超え 今後も急成長続く2つの理由とは
次の記事

欠陥品に返品、大量廃棄…マーケットプレイスの商品問題噴出で、アマゾンの方針転換とは?
月刊アマゾン の新着記事
-
2025/10/09
アマゾン、ロボット100万台時代の物流新戦略 AIが導く「人間と機械協働」の現在地 -
2025/09/12
最短60分でiPhoneが届く!? アマゾンのドローン戦略の新局面 -
2025/08/15
商品ページは「聞く時代」に! アマゾンが進めるAI戦略の最前線 -
2025/07/17
地方部の配送網と全米の拠点整備に190億ドル投資! アマゾンが仕掛ける物流戦略とは -
2025/06/18
米アマゾンの物流拠点で75万台が稼働! 人型ロボットは労災を食い止められるか? -
2025/05/13
アマゾンがねらう“低価格帯の覇権” 新EC「アマゾン・ホール」を世界に拡大
この連載の一覧はこちら [39記事]
アマゾンの記事ランキング
- 2025-12-04ウォルマートが生鮮にRFID導入 アマゾンは食品の新PBを発売
- 2024-05-29利用減少から一転、会員数過去最高のアマゾン・プライム 復調の理由は?
- 2025-04-14ネットスーパー相関図 2025 市場拡大背景に協業・提携が活発化!
- 2025-06-09アメリカ小売業ランキングトップ10! 環境激変下での各社の業績&成長戦略とは?
- 2019-05-14世界の小売りブランド価値首位はアマゾン、2位にアリババ=調査
- 2019-10-28米アマゾン、商品の店頭受け取り拠点を拡大、新たにGNCなど3社と提携
- 2020-07-07数々の米アパレルを死に追いやったアマゾン・エッセンシャルズ静かに日本に上陸
- 2020-07-21インド企業の海外アマゾンサイトでの販売が20億ドル突破
- 2020-08-07米サード・ポイント、アマゾンなどハイテク企業に新規投資
- 2020-09-16クローガーPBパッケージを再生可能に ミールキット大手のハローフレッシュ1年で売上倍増!



