セブン&アイの米コンビニ買収「違法の恐れ」、規制当局者ら懸念

ロイター
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米イリノイ州のスピードウェイ
セブン&アイ・ホールディングスが米コンビニ運営会社の買収を完了したと発表したことについて、米連邦取引委員会の委員らが買収は違法で競争上の懸念をもたらす恐れがあると表明した。写真は2008年、イリノイ州のスピードウェイで撮影(2021年 ロイター/Kamil Krzaczynski/File Photo)

[ワシントン 14日 ロイター] – セブン&アイ・ホールディングスが完了を発表した米コンビニ運営会社の買収について、米連邦取引委員会(FTC)の委員らは14日、買収は違法で競争上の懸念をもたらす恐れがあると表明した。

セブン&アイの米子会社セブン-イレブンによると、米石油精製大手マラソン・ペトロリアム傘下のガソリンスタンド併設型コンビニ「スピードウェイ」の買収は14日に手続きが完了した。スピードウェイは全米36州に約3800店を持ち、買収額は210億ドル(約2兆3000億円)。

FTCのスローター委員長代理とチョプラ委員は声明で「当事者が自己責任で手続きを完了した」と指摘。反競争的な弊害に対処するための適切な道筋を決定するため、委員会として調査を継続するとした上で、「この取引は違法である」と信じるに足る理由があり、反トラスト法(独占禁止法)に係る懸念の解消に向け、委員会は双方と合意に達することができなかったと述べた。

一方、セブン-イレブンは同日、買収は合法的、として反発。同声明は誤っている、とのコメントを公表した。

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