コンビニ×カフェ×ECハブ アメリカで増殖中の新しいコンビニフォーマットとは?

鈴木敏仁(R2Link代表)
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フォックストロットの店内の様子
フォックストロットの店内の様子

 およそ3年前のことである。シカゴでおもしろいコンビニが店を増やしはじめているという情報を仕入れ、機会があったので訪問した。なかなか斬新なアイデアで、“コンビニはこうだ”というガチガチの枠が頭にこびりついてしまっている日本ではこういうフォーマットはできないだろうなあ、と感慨を持ったことがある。

 店舗名は「フォックストロット(Foxtrot)」、創業は2013年。そのコンセプトとは、コンビニ、コーヒーショップ、そしてECデリバリーハブの3つをひとまとめにするというものだ。私が追っている多くの新興小売企業の中でもユニークさが光っていたのだが、この2月の2度目の資金調達ラウンドで4200万ドルの調達に成功し、単なるユニークなアイデア段階からチェーンストアへと移行しはじめたようだ。

 店舗数は現在12店舗で、今回の調達資金を元手にして年末までに19店舗まで増やす計画としている。

「コンビニEC専業」からスタート

 店舗面積は公称370㎡前後と普通のコンビニと比較すると大きめだ。

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