ウォルマート、22年度見通し失望誘う 11─1月1株利益は予想割れ

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米小売大手ウォルマートは18日、2022年度(同1月まで)の業績の伸びが前年度から鈍化するとの見通しを示した。シカゴで2019年11月撮影(2021年 ロイター/KAMIL KRZACZYNSKI)

[18日 ロイター] – 米小売大手ウォルマートは18日、2022年度(同1月まで)の業績の伸びが前年度から鈍化するとの見通しを示した。21年度は、新型コロナウイルス流行を背景に消費者が必需品などを買い込んだことから売上高が5600億ドルに急増していた。

株価は序盤の取引で約6%下落した。

調整後売上高は1桁前半の伸び率と予想。21年度の8.5%から鈍化する見通し。1株利益見通しも横ばいから小幅増とし、市場予想の2.2%増を下回った。ビッグス最高財務責任者(CFO)によると、見通しにバイデン政権が掲げる追加刺激策の業績押し上げ効果は含まれない。

合わせて発表した第4・四半期(20年11月─21年1月)の調整後の1株利益は1.39ドル。アナリスト予想は1.51ドルだった。営業利益は3.1%増の54億9000万ドル。

従業員の賃金引き上げや店舗清掃コストなど、新型コロナ関連費用として約11億ドルを計上した。

米既存売上高(燃料除く)は8.6%増と、市場予想の5.6%増を上回った。

オンライン売上高は69%増と前年同期の35%増から大きく加速したものの、前四半期の79%増からは鈍化した。

また、従業員の平均賃金を時間当たり15ドル以上に引き上げる方針を表明。22年度の設備投資は27%増の約140億ドルとする計画。サプライチェーンや自動化への投資が中心になるという。

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