米スーパーマーケット最大手のクローガー子会社でミールキット宅配大手のホームシェフは7月14日、牛肉の代わりに植物肉を選択できるメニューの提供を始めると発表した。大豆たんぱく質や芋などから作った植物肉の大手メーカー、インポッシブルフーズが供給する植物肉のパティ「インポッシブルバーガー」を素材として使う。
ホームシェフは19種類の週替わりメニューを提供しているが、ハンバーガーやミートパイ、タコスなどのメニューで、牛肉の代わりに植物肉を選べるようにする。
2018年にクローガーの子会社となったホームシェフは、下ごしらえ済みの食材と調味料、レシピをセットにしたミールキットを週に1度宅配するサブスクリプション(定期購入)サービスを展開しており、月間350万食を宅配している。クローガーの店頭でも、ホームシェフのミールキットをプライベートブランドとして販売している。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、米国では健康食品としての植物肉の需要が一段と高まっている。米植物由来食品協会(PBFA)によれば、今年3〜6月にクローガーの店頭において植物肉の購入者数は前年に比べて50%以上増加。購入頻度や購入量も増えたことから、植物肉の販売額は約75%増加した。