アマゾン、ロス近郊の食品スーパーをダークストアに、宅配需要に対応

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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米ホールフーズ・マーケットで商品を陳列する従業員
傘下のホールフーズ・マーケットでは一部店舗の営業時間を短縮し、ネット受注商品の配送処理に充てる時間を増やしている

 米アマゾン・ドット・コムは、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のウッドランドヒルズで開発していた食品スーパーの新業態店舗を、ネット販売専用の配送センターであるダークストアとして稼働を始めた。同社の公式ブログで4月12日に明らかにした。

 ウッドランドヒルズの店舗は、レジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー」やレジなし小型食品スーパーの「アマゾン・ゴー・グロサリー」とは異なり、レジを設置する新業態として注目されていた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、食品・日用品の宅配需要が急増しているため、当面はダークストアとして稼働させることにした。

 アマゾンでは、傘下の自然食品スーパーチェーン、ホールフーズ・マーケットでも一部店舗の営業時間を短縮して、ネット受注した商品のピッキングや配送処理に集中しているほか、ネットで注文した商品を店舗で受け取る「グロサリー・ピックアップ」の対応店舗を過去数週間で80店舗から150店舗に増やしている。今後もさらに対応店舗を増やしていく計画だ。

 急増する需要に処理能力が追いつかないため、食品宅配の「アマゾンフレッシュ」とホールフーズマーケットの食品宅配および店頭受け取りサービスでは、新規会員の登録を一時的に制限している。新規申し込み者は待機リストに登録され、アマゾンからの招待を受け取った順に登録が完了、サービスを利用できるようになる。

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