米ニーマン・マーカス、今週期限の債務返済を見送り 瀬戸際に

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米ニーマン・マーカス
4月16日、米高級百貨店ニーマン・マーカス・グループは、今週期限を迎えた債務の返済を見送った。米コロラド州の店舗前で2009年12月撮影(2020年 ロイター/Rick Wilking)

[ニューヨーク 16日 ロイター] – 米高級百貨店ニーマン・マーカス・グループは、今週期限を迎えた債務の返済を見送った。同社は新型コロナウイルス流行で店舗を一時的に閉鎖しており、資金難で破綻の瀬戸際に立たされていることがあらためて浮き彫りとなった形だ。

債権者のヘッジファンド「マーブル・リッジ・キャピタル」がニーマン・マーカスに送った書簡は、債務返済見送り決定により同社はデフォルト(債務不履行)に陥ったと指摘した。

ロイターがこれまでに伝えたところによると、ニーマン・マーカスは、破産法の適用申請を視野に、経営再建時の資金調達について債権者と協議を開始した。新型コロナ感染拡大の影響で店舗を一時閉鎖したことにより資金繰りが悪化し、40億ドル超の債務を抱える同社の経営を圧迫した。

債務の大半は支払い猶予期間が設けられている。事情に詳しい関係筋によると、今週返済を見送った債務の条件では、ニーマン・マーカスは依然として返済が可能となっており、破産準備にさらに時間をかけることができる見通し。

また、複数の関係筋によると、同社はここ数日、幅広い再建計画について債権者と協議を持っているものの、まだ合意には至っていない。

ニーマン・マーカスの広報担当者は債務返済見送りについてコメントを避けた。

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