米アマゾン・トッド・コムは、大手物流業者のDHLおよびUPSと共にニューヨークで自転車による宅配実験に参加する。ニューヨーク市が12月4日に発表した。ニューヨークの中心ビジネス街での渋滞解消と二酸化炭素排出量の削減を目指す。
マンハッタンの60丁目以南のエリアで、電動アシスト自転車に台車を取り付けて荷物を配達する。アマゾンはこの実証実験のために90台の電動アシスト自転車を導入、台数を順次増やしていく。DHLはヨーロッパで「キューバイシクル(Cubicycle)」と呼ぶ配達用自転車を運用、UPSも世界30都市以上で環境に配慮した配送の実験に参加しており、こうしたノウハウをニューヨークでも生かしていく。
今回の実験は宅配の荷物量が増えるクリスマスシーズンにあわせて開始、最低6ヵ月間続ける。さらに6ヵ月間、実験を延長する可能性もある。ニューヨーク市では1日当たり150万個以上の荷物が配達されており、配送トラックが渋滞の原因になっている。
同市では渋滞と大気汚染を解消するために、2021年から緊急車両などを除いてマンハッタン60丁目以南を通行するすべての車両から通行料を徴収することを決めている。