米クローガー、自律走行車両での配送実験をテキサスで、アリゾナに次いで2カ所目
米スーパーマーケット最大手のクローガーは4月17日、テキサス州ヒューストンで自律走行車での配送実験を始めたと発表した。実験は、自動運転技術ベンチャーのニューロ(Nuro、カリフォルニア州マウンテンビュー)と共同で行う。クローガーのEC(インターネット通販)サイト、または専用アプリで注文を受けた商品を、自律走行車両で利用者の自宅まで届ける。
実験はヒューストン市内の2店舗で行う。1店舗での実験はすでに始まっており、もう1店舗は今春中に始める。配送はトヨタ自動車のプリウスを改造した車両を使い、ドライバーも同乗するが、今年後半にはニューロが開発した無人車両「R1」を投入する。
配送エリアは1店舗につき、2つの郵便番号に該当する地域が対象。注文を受けた当日、または翌日に商品を届け、配送時間帯を指定できる。注文金額に下限はないが、一律5.95ドルの配送料がかかる。
クローガーは2018年6月にニューロとの提携を発表、同年8月からアリゾナ州スコッツデールにあるクローガーの系列店「フライズ(Fry’s)フードストア」で自律走行車による配送実験を始めており、ヒューストンでの実験が2カ所目となる。スコッツデールでの実験は、配送エリアが1つの郵便番号に該当する地域に限定されている。
米国の大手小売業では、ウォルマートがグーグル系のウェイモ(Waymo)とアリゾナ州で、大手自動車メーカーのフォードとフロリダ州で、自律走行車両を使った配送実験を共同で行っている。