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アマゾン、ベゾス氏が今夏でCEO退任、クラウド事業トップが後任に

米アマゾン創業者のベゾスCEO
ベゾス氏は1996年にオンラインでの本の販売を開始、アマゾンを120万人以上の従業員を抱える巨大インターネット企業に成長させた

 米アマゾン・ドット・コムは2月2日、創業者のジェフ・ベゾスCEO(最高経営責任者)が2021年7〜9月期に会長に退くと発表した。後任のCEOには、クラウド事業であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のトップを務めるアンディ・ジャシー氏が就任する。

 同時に発表した20年12月期の業績は、売上高が前期比37.6%増の3860億ドル(約40兆5000億円)、営業利益が57.5%増の228億ドル、純利益が83.9%増の213億ドルと、いずれも過去最高を記録した。

 セグメント別では、AWSの売上高が29.5%増の453億ドル、営業利益は47.1%増の135億ドルと全体のほぼ6割の利益を稼ぎ出した。新型コロナウイルス感染症の影響によるEC(インターネット通販)の利用拡大で、北米事業の売上高も38.4%増の2362億ドルに拡大、営業利益は23.0%増の86億ドルとなった。新型コロナ対応として、物流センターなどで働く現場従業員に通期で計25億ドルの追加手当を支給するなどコストは増加したが、売上げの増加で補った。

 前期まで赤字が続いていた海外事業も営業利益が7億ドルの黒字(前期は16億ドルの赤字)に転じた。海外事業の売上高は39.7%増の1044億ドルだった。