旧マツキヨの営業利益は10.9%増、旧ココカラは減収減益、4〜9月期
経営統合により10月1日に発足したマツキヨココカラ&カンパニーは11月15日、旧マツモトキヨシホールディングス(HD)と旧ココカラファインの2021年4〜9月期連結業績を発表した。
旧マツキヨHDの売上高が前年同期比3.5%増の2770億円、営業利益が10.9%増の157億円と増収増益となった一方、旧ココカラファインの売上高は5.3%減の1817億円、営業利益は1.0%減の54億円だった。
旧マツキヨHDは、前年同期にあったマスクや除菌関連、食品などの特需が落ち着いたことで、既存店売上高は1.2%減少したが、ココカラファインに対するプライベートブランド商品の供給により、卸売事業の売上高が67.2%増加した。店舗の大半が通常営業に戻ったことで、繁華街や都心店舗の売上高は回復基調にある。
旧ココカラファインは、前年同期に発生した特需の反動が旧マツキヨHDより大きく、既存店売上高は4.8%減と苦戦した。旧マツキヨHDとの経営統合に伴って基幹システムの刷新を中止したため、開発費用などを特別損失として計上、純利益は42.8%減の6億円となった。
マツキヨココカラ&カンパニーとしての22年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比36.6%増の7440億円、営業利益が21.0%増の382億円、純利益が62.9%増の352億円を見込む。統合効果によって旧マツキヨHDとの対比では、大幅な増収増益となる。